今週からRichard Pinhas(HELDON)ツアー

Richard Pinhasが昨日初めて日本に降り立った。ジル・ドゥルーズの研究者でもあるPinhasは、静かに話す、お洒落なインテリのパリジャンだった。Pinhasは、携えてきたLive Rig Processingという独自に開発したサウンドモジュールとギターを演奏する。今回の編成はトリオで、ドラマーはマグマではヴォーカルととして知られているパガノッティII世Antoine Paganottiが担当する。本職は極めて優れたドラマーだということが、今回のツアーで日本でもやっと明らかになるだろう。ライブでは、スクリーン一面にPinhasが特別に制作したヴィジュアルが彩る。Pinhasが追求してきた狂気と美学の秘密が、選ばれたメンバー、特別な機材によって、遂に日本のライブで公開されることになる。
◆フレンチ・メタ・ミュージックの重鎮、遂に来日
フランス・ミニマル/アヴァンギャルド・ミュージックの鬼才。MAGMA と並ぶフランス屈指のアヴァン・ロック・グループ、HELDON(エルドン)の首謀者である。独自の美学に基づいたエレクトニクスと狂気をおびたギターによるバンド・サウンドの圧倒的な音世界は、プログレ・ファンはもとより、アヴァンギャルド、トランス・ミュージックのファンをも巻き込み、現在までに数十枚のアルバムを発表している。80年代にはエレポップ風の作品もリリースしたピナスだが、90年代に入るとソロ名義の作品では再び初期エルドンを彷彿とさせるドローンでヘヴィなトリップ・ミュージックに着手。名作を次々と発表している。日本のファンのために特別に70 年代のエルドンの代表曲も用意されているという今回のライヴ、期待はいやがうえにも高まる一方である。
◆Richard Pinhas Band

  • Jerome Schmidt: computer and synths
  • Antoine Paganotti: drums
  • Richard Pinhas: Guitar and live rig processing

web

●東京 2006.12.1(金) ワンマンライブ guest: MERZBOW/秋田昌美
●東京 2006.12.2(土) ワンマンライブ guest: 吉田達也
吉祥寺Star Pine's Cafe 0422-23-2251
open 18:00 start 19:00 各日 前売5000円 当日5500円 各ドリンク別
チケット発売中: ディスクユニオン新宿プログレ館03-3352-2141、目白ワールドディスク03-3954-5348、吉祥寺SPC、Captain Trip Records
問合: CAPTAIN TRIP tel.03-3659-5165 info@captaintrip.co.jp
POSEIDON tel. 03-3437-2301 poseidon@poseidon.jp
●大阪 2006.12.3(日) 対バン: 浪漫座別館、Aska Temple
梅田 Shangri-La 梅田スカイビル斜前 06-6343-8601
open 17:00 start 17:30 前売3000円 / 当日3500円(各ドリンク別)
チケット発売中: 京都三条木屋町WORKSHOP records 075-254-6131 心斎橋オーガストキャロル 06-6536-2631、浪漫座Aska Temple、梅田Shangri-La 06-6343-8601、プログレ・ブラボー(通販)
問合: POSEIDON tel. 03-3437-2301 poseidon@poseidon.jp
●名古屋 2006.12.4(月) 対バン: Free Love, G-Fighter
鶴舞Day Trip 052-241-5019
open 18:30 start 19:00 前売/当日共に2000円ドリンク別
チケット発売中: 鶴舞Day Trip  チケット予約中:鶴舞Day Trip
問合: Free Love fender25th.anniversary255303@docomo.ne.jp
●東京 2006.11.29(水) イベント参加: Richard Pinhas Band, Pochakaite Malko, ahru, Cherno, OPTRUM, DJ hikaru(nandoko)
―ROSA 6th ANNIVERSARY― Richard Pinhas Band (HELDON)初来日記念 『Future Alian 8』
池袋LIVEINN ROSA 03-5956-3463 
open 18:30 start 19:00 前売2800円 当日3300 各ドリンク別
presented by DEP(Djambo Event Project) チケット発売中: ローソンチケット(33188) チケット予約中: ROSA
問合:DEP, 池袋LIVE INN ROSA(03-5956-3463)

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■吉田達也  
日本が世界に誇るアヴァンギャルドプログレ変拍子ドラマー。毎年海外ツアーを敢行しているRUINSをはじめ、高円寺百景是巨人、サムヘドリンなどリーダーバンド多数。プログレ方面の共演者にDavid Cross(ex-King Crimson), Lars Hollmer(Samla Mammas Manna)など多数。

■MERZBOW/秋田昌美  
「ノイズ・ミュージック」の代表的アーティストの一人としての国際的評価を得る。300作を超えるレコード、CDを発表している。近年は「動物の権利」(アニマルライツ)、「菜食主義」といった観点から作品を制作している。また、「Peta」などのアニマルライツ活動団体を積極的にサポートしている。近著に「わたしの菜食生活」(太田出版)がある。最新作は「捕鯨反対」や「毛皮反対」を訴えたもの。

■浪漫座別館 
ジャパニーズプログレシーンの重鎮 中嶋一晃が フロマージュ、ページェント、夜来香を経て新たに結成したプログレッシブ・ロックバンド。2005年12月に1stCD「東方(とうほう)大ロマンス」をリリース!5月にページェントのアルバムがリマスタ再発されたのを記念してページェント時代の曲も演奏予定。

■Aska Temple 
異才のアーティスト、弓場宗治率いるサイケデリック・バンド。ジャーマン、ゴシック、エレクトリック、メディテーション、クラシックなど様々な音響のミクスチャー。多数の自主CDは、米EUROCKでベストセラーになる。弓場は来日したマニ・ノイマイヤとヒンテンを演奏するなど、ソロ活動も興味深い。

■Free Love 
名古屋のハードロックバンド。2000年にギタリスト柴田博章を中心に活動を開始し、これまでにプログレ、アートロック、サイケの要素を取り込みながら音楽を熟成すると共に、名古屋のスタープレーヤー達をメンバーに加えて、いよいよ9月にポセイドンからデビューアルバム「Apocalypse」を発表する。マグマを愛聴するギタリストの元GESTALTの柴田博章をリーダーに、Lushelのドラマー本橋厚、足のあるオルガンを駆使する松井博樹、名古屋の顔役ベーシスト愛タツヤがというメンツが揃った強力なバンドだ。
柴田博章 (vo, g), 松井博樹 (key), 愛タツヤ (b), 本橋厚 (d)

■G-Fighter
名古屋発、人力トランスインストユニット。結成当初は六人編成も、余分な贅肉を削ぎ落とし現在のトリオに。よりアヴァン路線を強め、イーノ、ノイバウテン風の色合いを濃くしてきた期待のバンド。
AO-CHANG(d), NOBUKI MATSUI(b), MAKOTO HIROTA(g)

■ポチャカイテ・マルコ
"Pochakaite Malko"とはブルガリア語で「ちょっと待って下さい」という意味。1996年8月結成。いきさつは95年、吉田達也によるマグマコピーバンドでの荻野和夫と桑原重和との出会い。何度かのメンバーチェンジ後、97年12月 に立岩潤三(dr)、99年12月に上野朋洋(key)の加入で、01年11月22日1stアルバム「ポチャカイテ・マルコ」をリリース。スウェーディッシュアコーディオンの巨匠Lars Hollmerとの共演も果たす。02年3月より上野に代わり、"KBB"などで活躍するバイオリン奏者、壷井彰久を迎え、04年11月2nd アルバム『LAYA』をリリース!
桑原重和(b)荻野和夫 (p, key) 立岩潤三(d, per) 壷井彰久(vln)

■Cherno
ポセイドン系Vital Recordsから4枚のCDをリリースしている、高円寺のノイズプログレ王。ヘヴィなインプロに、時折はさみこむユーモラスかつキャッチーな感覚が魅力的。
菅原真(sax) , 岸本淳一(g)

■ahru (ex:RUK)
2004年よりRUKとしてライヴ活動を始める。2006年6月、オリジナルメンバーでありRUKの音楽性の一つの特徴でもあった超絶ドラマー植村昌弘が脱退。 後任ドラマーに田口千咲(ex: gaji)を迎えるに伴い、バンド名をahru(アール)に改名。 RUK時代から継承されているトリッキーな部分は残しつつ、新たなる展開が期待の「遅れてきた新人バンド」。
Negishi(vo :from G.A.T.E.S.), NEITA(b,vo :from O-ne, 乙女腐人), 田口千咲(d :ex gaji), コイデリョウ(g)

■Optrum
伊東篤宏(OPTRON)+進揚一郎(d)
蛍光灯の発光による放電ノイズをアンプリファイし、あたかもギターを操るかの様に蛍光灯を改良した自作の音響装置、OPTRON担当の伊東篤宏と、インプロを通過したハードコア・パンク/ヘヴィ−・ロック的なアプローチのドラミングを聴かせる超絶ドラマー進揚一郎のユニット。メロディ楽器を排除した、目と耳に優しくない爆音のエクストリーム・オプチカル・ノイズ・コア・サウンドは一度体験したら忘れられなくなること必至。出力する視覚付き音響装置(あるいは音響付き視覚装置)であるOPTRONは海外でも話題沸騰中!!
ツアー主催: 
CAPTAIN TRIP tel.03-3659-5165 info@captaintrip.co.jp
POSEIDON tel.03-3437-2301 poseidon@poseidon.jp