発掘された女性ヴォーカルシンフォの名作

ポセイドン傘下のヴァイタルからリリースしたACCEPTのCD "SILVER MOON”は女性ヴォーカルによるドラマティック・プログレの名作を含む作品集。

ACCEPT - SILVER MOON
Vital VR-029 1260円税込
売店: MusicTerm、目白World Disque、大阪難波August Carol、新宿レコード

ACCEPT
ACCEPTは滋賀県彦根出身、在住のミュージシャン。ACCEPTは、マルチ・プレーヤーのHISAが全ての楽曲の作曲・作詞を手がけている。女性ヴォーカリストIZUはうち2曲に参加。そして3人目のTAIは曲のコンセプトづくりという役割を果たしている。

CD: SILVER MOON
1990年から2007年という長期間に作られた楽曲が12曲59分という大作にまとめられている。単なる作品の寄せ集めではなく、今回のアルバムのためにクロスフェードの使用やテーマの構成化が図られているので、あたかも同時期に制作されたコンゼプト・アルバムのように聞こえる。これはACCEPTの楽曲のコンセプトが長年に渡り一貫していること、MTRなど民生用録音機材の聡明期よりクオリティーの高い音を産み出していたことを示唆している。そして、アルバム全体としてアナログレコードのA面B面を思わせる構成となっており、7曲目の「beginning」から12曲目の「永遠の少年」までの統一感のあるまとまりは、 かつてのプログレ全盛期の片面一曲の時代の作品を彷彿とさせる。

ACCEPTプロフィール

  • 1984: 飲食店のテレビCMソングのために演奏
  • 1985-1987: ローカル・バンド、”FUNKY PAPA”(R&Bなどリズム主体)、”IS”(FUNKY PAPAを母胎にプログレ・ポップ的要素を持たせた) にシンセサイザー奏者”として参加。YAMAHAのコンテストなどで入賞。
  • 1987-1989: ”SILKY”(J-pop+80年代ROCK) へリード・ギタリストとして参加。
  • 1990-1993: ”ZEBRAZONE”(ZEPを彷彿とさせるハードロック)にベーシスト”として参加。
  • 1998: FM802(大阪)「ミュージックガンボ802」(パーソナリティー:スガシカオ)にて、waccaにも登録している"DON'T CRY ANYMORE”が放送される。
  • 2002: 劇団、異国幻燈舎の宮沢十馬と、「演劇とバンド」のコラボレーションを企画、演出し自らキーボーディストとして出演する。
  • 2005: FM彦根で多重録音による”THREE”が放送される。
  • 2005: 神戸サンテレビの番組「MAY BE MAX」のテーマ・ソングを提供。
  • 2005: 異国幻燈舎の宮沢十馬とのコラボを再度企画。
  • 2006: MBS毎日放送TVのちちんぷいぷい「パパス・ロック」企画にベーシストとして参加。
  • 2007: ファーストアルバムリリース。MusicTermの月間チャートで首位を独走し、FMひこね、ローカル紙誌などに多数取り上げられている。

ブログにてCDのレビューを紹介中。ACCEPTに対するメッセージはブログのコメント欄に書き込んでください。