ジョン・ウイリアムス&リチャード・ハーヴェイ解説(転載)

企画制作担当のカンバセーションから資料が送信されてきましたので、転載します。公演概要については8/17記載分を参照してください。

来日公演の案内
クラシック・ギター界の帝王ジョン・ウィリアムスと、中世ヨーロッパ音楽とロックを融合させた画期的なサウンドでイギリス屈指のプログレッシヴ・ロックバンドとして、知る人ぞ知る幻の名バンド「グリフォン」のリーダーとして活躍したリチャード・ハーヴェイの来日公演が遂に決定しました!

かつては、フュージョン・バンド「スカイ」を立ち上げ、クラシックの枠に留まらない活動を繰り広げてきた、ジョン・ウィリアムスのテクニカルなギター演奏に、リコーダー、オカリナ、クラリネットマンドリンといったマルチ奏者ぶりを遺憾なく発揮するリチャード・ハーヴェイ。クラシックから世界各地の伝承歌謡まで、幅広いレパートリーを誇るマエストロ二人が予測不可能なサウンドバトルを繰り広げます。

ジョン・ウィリアムス/ ギター (John Williams, guitar)
現代のクラシック・ギター界の唯一無二の帝王“キング・オブ・ギター”として知られるジョン・ウィリアムス。
クラシック・ギターの巨人」と称される彼も、1970年代にはクラシック演奏に飽き足らず、フュージョン・ミュージックへと傾倒し始める。そして1979年、”SKY”を結成。これはジョンが真剣にジャズ/フュージョンに取り組んだ記念すべきグループであり、その大胆な動きに賛否両論が巻き起こった。

83年にジョンはスカイを離れ、再びクラシック音楽の世界に戻り、以降はその源流を遡っていくことになる。2000年にアフリカ音楽の伝統の奥深くに息づくギターという楽器の源流を追い求め、根源的な喜びに満ちあふれた素晴らしい作品集『マジック・ボックス』をリリース、2003年には『エル・ディアブロ・スエルト〜解き放たれた悪魔』と題するベネズエラ音楽作品集を発表している。
60歳を過ぎてもその創作意欲は衰えをしらない。まさに驚嘆すべき音楽家であるといえる。

ディスコグラフィー

リチャード・ハーヴェイ/リコーダー他 (Richard Harvey,multi instrumental)
72年、英国王立音楽院に通っていたブライアン・ガランドらと「グリフォン」を結成。グリフォンは、リコーダー、バスーンファゴット)、クルムホルン、ハープシコードといった古楽器を使用して中世の音楽を独自の解釈のもとに演奏するグループであった。ジャズやクラシック、教会音楽等を独自の感性で溶け合わせたそのスタイルは、イエスジェネシスキング・クリムゾンといった、当時のイギリスを席巻した「プログレッシヴ・ロック」バンド群の中でも最もユニーク且つ斬新な音楽性を持つ存在として注目を浴びた。73年にはデビュー作「鷲頭、獅子胴の怪獣」を発表。以降、立て続けに「真夜中の狂宴」(74年)「女王失格」(74年)「レインダンス」(75年)など4枚のアルバムを残すが、76年解散。

その後、ソロとして主に映画、TVドラマ等の作曲家として活動する。エルヴィス・コステロと共に手掛けたTVドラマの為のサントラ集「G.B.H.」「ジェイクス・プログレス」という2枚のアルバムを制作。30本弱の映画音楽の作曲を一手に手掛けたこともあった。ジョン・ウィリアムズとは長年親交を持ち、彼のために「コンチェルト・アンティコ」という曲を作曲した事もある。

ディスコグラフィー