デイヴィッド・クロス@六本木Super Deluxe 2004.8.18

72年から74年までキング・クリムゾンのメンバーとして"Lark's Tongue in Aspic"、 "Starless"、"Red"といった名作を生み出してきたバイオリニスト、デイヴィッド・クロスが六本木の隠れ家的イベント会場 "Super Deluxe"でソロ・パフォーマンスを繰り広げてくれた。往時のクリムゾンを彷彿とするような曲からアイルランド民謡に至るまで多彩な局構成で楽しませてくれた。セカンド・セットでは新月のギタリストとして勇名を馳せ、また現在ではフォノジェニックスを率いる津田治彦とのデュオでアンビエント感覚のインプロヴィゼーションを展開し、詰め掛けた聴衆を魅了した。今回は急遽決定したライブで機材なども最小限のものだったが、それだけにデイヴィッド・クロス自身の持ち味が顕れた音を聴かせてくれた。ところで来年も来日の可能性ありとのこと、今度はバンド編成で聴きたいと思うのだがいかがだろうか。ファンとしての偽らざる気持ちである。 (上田達郎)
David Crossは19日に新宿ピットインのERA公演にゲスト参加する。