10月のGrey and Pinkツアーでハットフィールズ未発表曲を演奏!!

アルバムには入っていない未発表曲を日本ツアーで演奏することになった。作曲はデイヴ・シンクレア、作詞はロバート・ワイアット。デイヴ・シンクレアは、ハットフィールド・アンド・ザ・ノースの二代目キーボード奏者だが、レコーディング前に脱退したために、公式レコーディングは残っていない。しかし、当時のライブテープを聴くと、既に完成度の高いカンタベリー・ジャズ・ロック・バンドであったことがよくわかる。デイヴ・スチュアート時代に比べるとデイヴ・シンクレア在籍時の音楽は切れ込みの鋭さこそ少ないものの、表現力が繊細で雰囲気づくりが巧い。アルバムに収録されている曲よりも、キャラバンとそしてソフト・マシーン寄りなのが、デイヴ・シンクレア時代のハットフィールズだ。リチャード・シンクレアのヴォーカルパートとインストパートの構成が巧なのもまさにハットフィールズの音楽だ。レコーディングされなかった幻のカンタベリーミュージックとして屈指のものと言えるデイヴ・シンクレア時代のハットフィールズの名曲が、10月の日本で蘇る!!