初日はヴァイオリンデイ?

4日間のフェスティバルが始まりました。出演した5バンド中、4バンドがヴァイオリン/ヴィオラ奏者を擁しています。飛び道具を活発に使うプログレフェスらしいところです。アストゥーリアスとFantasmagoriaは、他のバンドの状況をみながら自分達のライブの構成を微調整して週末の本番に備えています。

ホテル会場

Jacques Menache
メキシコシティーの大編成バンド。ギター二人、キーボード二人、ベース、ドラム、ヴォーカル、サックス、フルートの九人組。曲はタイトなインスト部分と、女性ヴォーカリストが入るバラード調の部分とで構成されている。メキシコのバンドにありがちだけど、曲や構成はいいんだけど、演奏がいまいち。CDはムゼアで一枚リリースしている。

Il Castello di Atlante
Vinyl Magicで90年代にアルバムデビューしたイタリアのバンド。創造していたよりもずっと老けていて驚いた。1974年結成だそうだ。流麗なメロディーの曲をヴァイオリンを効果的に使った演奏が印象的。イタリアンロックとしては派手さと圧倒的な演奏力の欠如が、長年中堅どまりだった理由のようだ。

シアター会場

Ashtar
オープニングはブラジルのバンド。女性ヴォーカル、ヴァイオリン奏者を擁して、ちょっとメタルが入った派手なプログレ。緩急心得た曲構成でオープニングアクトとしてはいい選択なのでは。ルネッサンスやロレーナ・マッケニットのカヴァーも演奏したが、ちゃんとこのバンドとしてのアレンジがされていてよかった。CDは二枚リリースしていたと思う。

Taal
初日の話題を独占したのがフランスのTaal。ギター、ベース、ドラム、キーボードにヴィオラ、フルートが加わる。全員バカテクで観客を釘付けにした。プログレだけではなくて、メタル、ジャズ、ケルト的なフレーズが随所に飛び出して面白い。ライブはCDの三倍くらい印象がいい。もうちょっと色気があると大化けするかも。ムゼアなどから4作をリリースしている。

Caravan
オープニングはハードロックバンドみたいで驚いたが、プログレフェスに合わせて初期の名曲を演奏していたので楽しめた。日本公演よりも演奏は良かったけど、やっぱりリチャードのヴォイスが欲しい。